今回は大学受験に関して最後の投稿になります。
これまで大学までの道のりや行ってみた感想を話してきました。今回は受験編最後ということで最終的にどの大学に進学したのかそしてどういう基準で選んだのかを話したいと思います。
受験で受かった大学の中で3つ程度まで絞りました。その基準は専門分野の強さ、立地、学費、そして雰囲気です。
一つ目の専門分野の強さは言うまでもありません。大学で学問を学ぶ以上自分の学びたい専門分野の強さは必須です。私は理系であることもあって研究室や教授も一つの大きな要因になりました。自分の専門分野ではないが興味のある分野の強さも重要視しました。
二つ目は研究や課外活動用の施設。レクリエーション施設や研究用の施設を考慮しました。
三つ目は立地です。立地は思っている以上に重要視しました。東西南北もそうですし田舎なのか都会なのか、さらにその土地の歴史や文化なども重要です。
四つ目はお金です。学費や生活費、物価などを考慮しました。アメリカでの生活費や学費は高いので非常に重要な指標です。
最後は雰囲気です。これは非常に主観的で現地に行ってみないとなかなか感じられないもです。なので自分も合格して興味のあった学校はアメリカ旅行もかねて回ってきました。そこでは静かな雰囲気なのかがやがやしてるのか。はたまた課外活動を重んじているのか学校の授業を重んじているのかなどなど。その学校ならではの文化や歴史があるのではそれが雰囲気として出ている場合が多いです。現地に行かなくてもメディアやブログなどを通しても感じられるものもあります。
この基準をもとに自分が感じた各学校の特徴を話していきます(かなり主観的になります。そして2018の感想です。)
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専門分野の強さ
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施設
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立地
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お金
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雰囲気
スティーブンス工科大学
- スティーブン工科大学は知名度こそないもの工学系では非常に優秀な学校です。特に金融工学では世界でもトップクラスで新卒の年収ランキングでもアメリカ内でトップ3位と言われています。しかし工学以外の分野は全く力を入れていない様に感じました。
- 小さい大学なのでそこまで大きな設備があるわけではありませんでした。
- ニュージャージー州にありニューヨークのすぐそばにあるため休日にニューヨークに遊びに行くこともできる好立地です。キャンパスは郊外なので静かで自然も多かったです。しかし、冬に行ったこともあってかなり寒く乾燥してました。
- 私立なのでかなり高額です。しかし、新卒年収ランキングでトップ3に入るのでROI(Return of Investment)では高い評価を受けています。
- 比較的静かな印象を受けました。少人数制で規模も小さいのではしっかりと教育してれるようでした。比較的コミュニティーも小さくアットホームな感じがありました。
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
- あらゆる分野でランキング常連の優秀な総合州立大学です。心理学や工学分野は有名です。特にコンピューターサイエンスではトップ5に入るレベルで様々な会社から高い評価を得ています。YouTubeの創立者を輩出していたりします。
- 大きな州立大学だけあって様々な施設がありました。レクリエーション用の施設はもちろん、実験用の施設もかなりのサイズの施設でした。
- 中西部のイリノイ州にあり冬はかなり冷え込みます。大学都市のような場所で都会でもなく田舎でもないような感じでした。しかしキャンパスから一歩出るとかなり田舎でした。休日はシカゴに遊びに行くようです。
- 州立なので比較的安いです。場所も都会ではないので物価や家賃も比較的抑えられます。
- 本当に大きい大学という印象でした。キャンパスツアーも全部を回りきる時間がないという感じでした。
パデュー大学
- パデュー大学はアメリカでもトップクラスの公立大学です。特に工学部とビジネス、生物学と農学部はランキングでも常連です。ノーベル化学賞を受賞した根岸英一教授もパデュー大学に在籍しています。工学部でも航空宇宙工学は世界的にも注目されており月に初めて降り立ったニール・アームストロングもパデュー大学出身です。
- レクリエーション施設はもちろん、独自の空港があるなどスケールが違い施設ばかりでした。MakerSpaceも充実しており実際にものを作れる環境が整備されていました。
- 中西部のインディアナ州にあり本当にど田舎という感じです。日本の田舎とも比較にならないほど田舎でした。キャンパス付近は学校が大きいこともあり町がありましたがそこから少しでると畑しかありませんでした。よく言えば自然豊かで広大な場所でした。
- 公立なので安く、学校側もしばらくは学費の値上げをしないと公言しています。もちろん田舎なので家賃等の生活費も抑えられます。
- いわゆるマンモス校という感じでした。一般的な学校に比べ国際生が多く多様性を感じました。僕が訪れた日はイベントが開催されておりにぎやかな印象がありました。
ジョージア工科大学
- ジョージア工科大学はアメリカでも屈指の工科大学です。工学とビジネスに強みを持ちこれらの分野ではランキング常連の学校です。航空宇宙工学や生命工学、コンピューターサイエンスや産業工学など様々な分野で有名な大学です。
- 非常に大きなレクリエーション施設があり、ボーリング場やプール、サッカーフィールドやジムなどなんでもあります。アメリカでも最大規模のMakerSpaceを有しており各デパートメントにあるほどのレベルです。
- 東南部のコカ・コーラ社の本拠地であるジョージア州アトランタにあり比較的都会です。東京都同じような気温でかなり過ごしやすいです。(夏を除いて)南部独特の文化を感じることができます。
- 州立なので比較的安く物価もさほど高くはありません。
- 中規模の大学でほど良い大きさ。かなりがちゃちゃして活気にあふれる印象でした。
自分は一つ目の専門分野の強さをかなり重視しました。なので一つ目の項目を通してイリノイ大学、パデュー大学、ジョージア工科大学の三つに絞りました。次に重要視したのがお金でした。この三つの大学はお金に関して大きな差がなかったので絞れず。次は施設でした。特に工学系の施設を気にしていましたがこれも大差ありませんでした。しいて言うならジョージア工科大学の施設のほうが多少良いな程度の印象でした。次に気にしたのが場所でした。ここで大きな差が生まれました。個人的に様々な刺激を受けたかったので都会を希望していました。なのでパデュー大学は完全になくなりイリノイ大学もかなり厳しいように感じました。そして最後の決め手となったのが感覚的な雰囲気でした。イリノイ大学よりもジョージア工科大学の活気に惹かれ最終的にジョージア工科大学への進学を決めました。
この様に大学選択は非常に難しいものです。僕自身もかなり悩みました。ネットにある情報でも多くの判断ができます。しかし、現場に行って生徒と話してみてわかることは多くあります。特に僅差の大学になるとネット上の情報では大差ありません。なので一次情報が差を生みます。
大学選択は大きな決断です。しかし、現在大学に進学してひしひしと感じることがあります。それは”どこの大学に行くか”よりも”そこで何をするか”のほうが120%大切ですし本質的に価値があります。なので自分が納得できる判断をした後はそこの大学に行って何をするのかを考えることが重要だと感じます。
今回で受験編は終わります。日本からの海外受験は非常に大変です。周りと違うことをしますし未開拓で情報がないこともしばしば。そんな人たちの少しでもヒントとなる情報とエネルギーを提供できていれば幸いです。なにか質問等あれば気軽に連絡ください!(ntatsuwaki@gmail.com)