2021年読んだ本ランキング

毎年恒例の読んだ本ランキングを今年もまとめたいと思います!

今年は論文や教科書を読む時間が長く、例年より読んだ書籍数は少なくなってしまいました。

それでも、多くの良書と出会えたので紹介させていただきます!

第3位 THE ALMANACK OF NAVAL RAVIKANT

Almanack of Naval Ravikant

The Almanack of Naval Ravikantは自分が尊敬してやまないアメリカのベンチャーキャピタリストであるNaval Ravikantの思考がまとめられている本です。ビジネスマインドはもちんろん、より深い人類や哲学、技術革新による人の営みの変わり方などを深く考察されており、彼の考え方に触れたことのない人にとっては一番読んでほしい本です!ビジネスだけでなく、どう幸せな人生を送れるかなどについても多くの考えが詰め込まれています!

ちなみに無料で公開しているので、少し読むだけでもいいかもです!

https://www.navalmanack.com/

 

第2位 Number Don’t Lie

Numbers Don't Lie: 71 Stories to Help Us Understand the Modern World: Smil, Vaclav: 9780143136224: Amazon.com: Books

Number Don’t Lieは大学教授であるVaclav Smilによって書かれた本です。多くの人が知らないまたは勘違いしている71個の事実をデータをもとにまとめてある本です。この本を読まなければ死ぬまで知らなかったであろう事実が多く書かれており、大変興味深かったです!特に日本人の身長がここ30年で大きく伸びていることは大きな驚きを与えてくれました!

第1位 感染症の歴史

感染症の世界史 (角川ソフィア文庫) | 石 弘之 |本 | 通販 | Amazon

栄えある第1位は感染症の歴史です!2020年、2021年ともに一番社会を大きく変えたのは言うまでもなく新型コロナウイルスでしょう。しかし、感染症自体はこれまで何度も人類が直面してきた難題です。これまでの人類はどう立ち向かってきたのか、そして昔と今ではどのように社会環境が変わったのか、そんなことを総括的に学べる本です!今後も感染症がなくなることはないと考えると読んで損はない本だと思います!

 

その他に読んだ本

かもめが翔んだ日 江副浩正

狙われた星 星新一

 

英語ポッドキャストランキング

一時期、大ブームになったClubHouseにならうように音声メディアの発展は著しいものがあります。やはり、ながらで聞けることに最大の魅力があります。自分もサイクリングや移動中、食事中など様々な場面で聞くことが可能であり、重宝しています。さらにワイヤレスイヤホンの発展もあり、より楽にいつでもどこでもきくことができるようになりました。

もう一つのポッドキャストの特徴は聞く能力を使うことです。人によって読むことのほうが得意な人もいますが、マジョリティーの人は聞くことのほうが得意または楽と感じる人が多いのではないでしょうか。その人の声のトーンや強弱をもとに文脈をより解像度高く得ることもできます。この特徴をもとに、ポッドキャストは教養を広げることやエンターテインメントだけでなく、言語の習得にも非常に有効です。

そこで、これまで100以上のポッドキャスを聞いてきた私がお勧めするポッドキャストエピソードを紹介したいと思います。また機会があればチャンネルの紹介もしたいと思います!

第3位 Joe Rogan Experience -William von Hippel

 

第3位はJoe Rogan Podcast, 1201話です。ゲストWilliam von HippelはThe University of Queenslandというオーストラリア屈指の大学で社会心理学の教授です。彼の研究は考古学と心理学をつなげた分野にあり、The Social Leapという本も執筆者でもあります。ポッドキャストでのたいだんないようはこの本がベースにあります。人間の進化をテーマに、なぜ猿は人間に進化したのか、どうして進化する必要があり、どのように進化してきたのかを取り上げています。特になぜ猿より賢く大きな脳みそを持つようになったかの討論は大変興味深かったです。

 

第2位 Roger Penrose: Physics of Consciousness and the Infinite Universe | Lex Fridman Podcast #85

第2位はMIT(マサチューセッツ工科大学)でAIの研究者をしているLex Fridmanが運営しているLex Fridman Podcastからです。ゲストのRoger PenroseはOxford Universityで物理学を研究している教授で2020年にはノーベル物理学賞を受賞しました。受賞内容はブラックホールは相対性理論から自然と導き出される現象であることを数学的に証明したことです。そのほかにも、多くの人が見たことがあるであろうペンローズの三角形という存在できない三角形を発明したりしています。ポッドキャストでは彼の受賞フィールドの相対性理論や宇宙物理学だけでなく、人間の意識とは何なのかというのを物理学と数学的に分析している話もしています。部分的に高度な話になることもありますが、解説も多く理系でない方も楽しめる内容になっています。

 

第1位 Joe Rogan Experience -Naval Ravikant

 

文句なしで第一位はJoe Rogan Experienceで取り上げられた、Naval Ravikantとの対話です。Joe Roganはアメリカで大変有名な実況者兼スタンドアップコメディアンであり、世界屈指のポッドキャスターです。対話をしたNaval RavikantはAngelListというエンジェル投資家と起業家をつなげるプラットフォームをつくった人です。現在はシリコンバレーでも屈指のベンチャーキャピタリストとして活躍しており、Uber, Twitter, Clubhouseなど、名だたるベンチャー企業に初期段階で投資をしています。

この回では様々なトピックに触れています。ベンチャーキャピタリストならではの社会変化のありかたやビジネスの変わり方など。しかし、個人的にこの回の魅力はそこだけではないともいます。Naval Ravikantはビジネスを大成させることも大切ですが、その前にどう人生を生きるべきか、幸せとは何なのかなどの人が生きるうえでの根幹となる部分についての話をします。そこで彼独自のとらえ方を哲学や経済学、歴史やテクノロジーなどを織り交ぜ展開します。そして、何より彼は非常に表現力が豊かであり、面白いアイディアであふれ、人生の生き方について考えさせられたエピソードです。

 

これらのポッドキャスト以外にもJordanPetersonやElonMuskの回など、多くの面白いコンテンツが存在します。是非隙間時間に聞いてみてください。

以上ポッドキャストランキングになります。

2020年読んだ本ランキング

あけましておめでとうございます、2020年もついに終わりましたね。今年は大量の記事を読み、本の思考の深さや濃度の高さを再認識する年でした。。今年も読んだ本ランキングを一年の振り返りも含め話していきたいと思います。

では早速ランキングに行きましょう。

 

第5位 価格破壊

価格破壊 城山 三郎:文庫 | KADOKAWA

今回のランキングで唯一ランクインした小説です。過去には日本屈指の大企業になり、スーパーマーケットを運営しているダイエーの創業期の話です。(ダイエーホークスのダイエーです。)業界にはびこるねじれを圧倒的な行動力と信念をもとに、破壊いく姿勢は心を打つものがありました。勇気やエネルギーが欲しい人にはとてもお勧めの一冊です。

第4位  アフターデジタル

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る | 藤井 保文, 尾原 和啓 |本 | 通販 | Amazon

現在の世の中ではとにかくDXを急ぐ企業が多くあります。しかし、そのDXの先にあるものは何なのか。データXAIが実現した世の中とはどんな世の中なのか。そんな未来を中国の一部を例に紹介してくれる本です。特に印象に残ったのは、オンライン化が進む中、スターバックスが逆張りをして実店舗の空間設計に力を入れた例です。この本を読むと、普段受けるサービスや店内の空間など、これまでに気にしなかった点から様々なことを読み取れるようになると思います。

第3位 21Lessons

21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考 | ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之 |本 | 通販 | Amazon

サピエンス全史は過去に、ホモデウスは未来に焦点を置いていました。この本では今現在に焦点を当てています。世の中のマクロ的な流れを、宗教、政治、経済、情報や心理など多種多様な観点からきっていきます。特にコミュニティーのありかたと、瞑想のありかたを語るチャプターでは、マクロな話をしつつ、明日から実践できることを盛り込んでおり、自分の生活にも影響を与えることができる本です。

第2位 土の文明史

土の文明史

この本は今年一番衝撃を受けた本でした。最近読み始めたため、まだ読破できていませんが、文句なしのランクインです。我々の社会に、土がどれほどの影響を与えているのか、そして現在土がどれほど劣化してきているのか。社会を動かしているこれまでに見えなかった大きなファクターが見えた、そんな本でした。

第1位 銃・病原菌・鉄

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) | ジャレド・ダイアモンド, 倉骨彰 |本 | 通販 | Amazon

堂々の一位は少し前に一斉を風靡した本です。こちらの本の大きなテーマは「なぜヨーロッパが世界をできたのか」ということです。これをあらゆる環境要因をもとに紐解いていきます。冷静に考えると日本も遣隋使や黒船到来など、様々な分野で海外に先を行かれていた時期がありました。これはそもそも日本人が劣っているからなのでしょうか。そんなことを考えさせてくれる本です。

 

 

今回のランキングいかがだったでしょうか。個人的には今年はいい本に出合える確率が高く、5冊選ぶのが難しかったです。特に惜しくもランキングインしなかった、シンニホンは本当に素晴らしい本で、自分を含め10代、20代の人にはこれまでにないような希望と勇気をくれる本です。

来年も自分の心が赴くままに様々な本を読めたらなと思います。

そのほかに読んだ本

マーケティングの定石
ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法
山中先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた
メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間
アフターデジタル
シンニホン
EdTech テクノロジーで教育が変わり、人類は「進化」する
超箇条書き
自分の中に毒を持て

現地の人が語るアメリカでの人種差別【現状編】

今回のGeorge Floydの一件はあくまで氷山の一角でしかない。同時に、現状の差別問題は警察の組織改革や法改正(もちろん必要である)だけでどうこうなるような問題ではないと思う。400年以上の根深い歴史によって生まれた大きな格差があると思う。今回はそれを少し深掘るべく、人種差別特に黒人と白人の差という点に焦点をあて話していきたいと思います。

まず大前提として、黒人であろうと白人であろうと能力は均一だと考えているので、機会平等が実現すれば結果平等に近づくと考えている。その上で現状のデータを見ていこう。

A new explanation for the stubborn persistence of the racial ...

これは白人家庭と黒人家庭の平均収入と所持財産のデータだ。みてわかる通り白人と黒人では大きな差がある。特に財産になると4倍以上の差がある。この経済格差は今回のコロナで表面化している。ニュースでも見るように、ニューヨークの調査では黒人のほうが高確率でコロナによって入院することが分かっている。これは背景に、経済的理由により早期に病院に行けないことや、衛生環境が悪い場所に住んでいること、遺伝子的要因、持病を持っている確率などなど多くの要因が複雑に絡み合っている。しかし、見ての通り経済格差よって生じているものが多い。持病を持っていることでさえ、食費を抑えようと健康的な食品が手に入らないことがあげられる。

もちろん失業率も見てのとおりだ。ここ数年圧倒的に黒人の失業率が高い。

ここで、この経済的格差を犯罪率につなげたいと思う。

一列目が人口の分布を示している。二列目が収監されている人の割合である。

黒人のほうが圧倒的に収監されている人数の割合が多いのがわかる。これはなぜなのだろうか。

いくつかの説明方法があると思う。依然として人種差別が横行しており、黒人を逮捕する傾向が強いのかもしれない。しかし、私はそれだけではないと思う。

むしろ、一番の大きな要因は経済的格差だ。アメリカは資本主義国家だ。もちろん一定の社会保険はあるものの、日本ほど手厚くはない。そんな国で経済的に圧迫されてしまえば犯罪に手を染める可能性はもちろん上がる。”with a degree of consistency which is unusual in social sciences, lower-class people, and people living in lowerclass areas, have higher official crime rates than other groups”と一つの論文では結論を出している。(John Braithwaite, Inequality, Crime, and Public Policy (1979).)これは様々な理由がある。経済学的にはリスクとメリットを比較し行動が起こると考え、貧困層にとってはリスクが少なくメリットが多い。同時に社会学では彼らの反発心だという考えもある。

少し話がずれたが経済格差が大きく犯罪率に起因しているのは明確だ。アメリカは銃社会だ。警官も命がけで警備している。相手が不審な行動をとった場合、打ち殺すのは自分と周りの人の保守のためである。やはり黒人が犯罪率が高いと警官側も警戒する。これまで起こった黒人に対する不当な取り締まりもこのようなバイアスにあるのかもしれない。これは何も今回の事件の警官の味方をしているわけではない。確実に今回の警官は重い処罰を被るべきだ。しかし、今後より改善していくためにはそもそも黒人(他の人種も含め)の犯罪率を下げることが重要だと思う。

人間は多くの事象の中で共通点を見つけだして、自分の価値観または判断基準に組み込もうとする。同時にこの犯罪率の高さや貧困率の高さは、良くない黒人のイメージを作ってしまっている。これは黒人の自己肯定感にも悪い影響を与えていると感じる。これを教育を通じて偏ったイメージにつなげないことも重要だが、そもそもの格差を是正するべきだ。

ではそもそもなぜここまでの経済格差ができたのでしょ。これは歴史編をまず読んでほしいです。

この歴史編での知識を前提のもと、持論を展開したいと思う。

【なぜ経済格差が生まれたのか】

まず保有資産の格差に注目をしたい。

経済格差の正体は非常に複雑な要因からなっている。しかし、一つ確実に言えるのは歴史的背景だ。上記の記事で述べているように、黒人は長いこと白人に奴隷として扱われ富を搾取された。これによって奴隷解放令が発令されたころには大きな格差があった。その後もジム・クロウ法などによって、州によって白人と黒人がつける職業も異なった。これにより収入の格差がうまれ、保有資産の差につながった。

この事実に追記しておきたいのが、アメリカの資本主義だ。アメリカは強く資本主義だ。資本主義は資本を持っている人間が資産を増やすことに適している。株式投資や家の購入など資産を持っている人は働かずとも、倍々ゲームのように増える。しかし、このスタートの資産が少ないとこの投資や家の購入すらできない。奴隷解放後の黒人はこの状況だった。さらに、ジムクロウ法やRedliningによって、黒人は特定の不動産や金融商品の購入が禁じられていたり、融資や借り入れをする際も不当に高い利子を請求されたりすることが多かった。資本主義の特性上、これらの理由によって貧富の差は縮まるどころか、拡大していっている。

そしてこれが一番複雑になるのが教育だ。資金のない黒人の多くは、私立のエリート学校ではなく地元の学校に通わせるだろう。しかし、Redliningなどによって貧しい地区に住んでいる場合が多い。これによって、教育の質も低下し、犯罪も横行する。すると、地区の少ない資金を警察などに割り振る必要が増え、より一層教育用の資金が圧迫される。すると教育の質が低下しさらに犯罪が横行するという悪循環になる。そして、学校を卒業しても教育レベルの差によって、就職先の確保や大学への進学も厳しくなる。すると、その地区はさらに貧しくなり犯罪も増えるという悪循環に次ぐ悪循環が続く。特に大学レベルになると、資本主義の悪い側面がでてくる。アメリカの大学は非常に高価で、資金がない人は行けなくなる。これによって、さらに貧しい黒人の人は悪循環にはまる。

【悪意なき行動】

この問題は誰が悪いと断定できる問題ではない。白人も必死に投資や労働を行い資本を貯めてきた。かといって黒人も厳しい環境で生まれてしまっただけで、その中で頑張っている人も多くいる。ここで、政府が白人から資本を奪い、黒人に再分配することは現実的ではなく正当化もできないと考える。表面上に見える差別(例えば差別用語を用いた罵倒)などは断固としてなくなるべきだ。しかし、黒人差別はそんなになまぬるい問題ではない。歴史と経済システムが生んでしまった、副次的な結果であり現在多くの人は強い悪意を持っていない。考えてほしい。自分が白人であろうと黒人であろうと自分の資本を増やしたいと思うにきまっている。そして、その資本を使い自分の子供に良い教育を受けさせ、良い人生を送ってもらうと思うのは自然である。そして、その子供も全力で環境のリソースを使い、高みを目指す。そして、就職活動では競争を勝ち抜き良い会社に入りたいと思う人が大勢だ。しかし、これらの悪意なき行動が知らぬ間に、格差を拡大させてしまっているのかもしれない。悪意なき行動。これほどまでに解決が難しいものはあるのであろうか。

アトランタの壁アート

最後に、僕自身アメリカの主要都市で唯一黒人がマジョリティーであり、キング牧師の故郷であることから常に黒人権利運動の中心であるアトランタに住んで二年になる。苦しむ黒人の友達も多く知っている。そのなか、解決策があるわけでもなく、むずむずする日々が続いている。根本的問題解決には長い年月がかかるだろう。政府による、格差の是正や教育分野への投資。住む場所や文化の再形成など、楽観的にみても一世代以上はかかると思う。しかし、そんな中で我々ができる微々たる貢献の一つは自分が持っている偏見を疑うことだ。そして、とにかく対等に接することだ。優遇する必要も厳しくする必要もない。無駄な力を加えず自然に接し、だれにでも「優しさ」を持って接することだと思う。友達でも、電車や道中で初めてあった人であっても。そんな小さな行動が大きな希望を人に与えることができる。僕はそう信じてる。

現地の人が語るアメリカでの人種差別【3分で読める歴史編】

アメリカ合衆国(以後アメリカ)といえば、世界一の経済大国で世界で影響力をもっているといっても過言ではない。しかし、彼らも暗い一面を抱えている。

アメリカでの人種差別は非常に根深い。George Floydの一件はあくまで氷山の一角でしかない。私は希望を持ちたいが、現在の社会での動きがあり、法改正等があっても人種差別はなくならないと考える。もっと抜本的改革が必要になる。ここでは特に黒人差別問題について、そもそもどのような歴史があって生まれたものなのかをかみ砕いていきたいと思う。(アトランタがなぜ黒人権利で重要なポジションをとっているのかはまた別の機会に書くとする。)

【歴史】

そもそもなぜアメリカに多様な人種が存在するのか、日本人にとっては理解しにくい部分がある。アメリカはイギリスを中心としたヨーロッパ諸国の人が乗り込んできたことでできた国だ。彼らは現地のネイティブアメリカンと呼ばれる民族を抑圧し、多くを殺した。そして、自分たちの土地として統治し徐々に経済を発展させ、次期にイギリスから独立しアメリカ合衆国を築く。しかし、ここでは白人とラテン系の人のみであった。ではなぜアフリカ系アメリカン人が誕生したのであろう。それは奴隷制度にある。奴隷が合法であったこの時代、アフリカ大陸を支配してたこともあり、大量のアフリカ人をアメリカ大陸から連れてきて、奴隷として働かせた。最初にアメリカに黒人奴隷が運ばれてきたのは、1684年になる。これはアメリカだけでなく多くの国も同じことをしていた。つまり、アメリカに多様な人種と文化が集まったのは副次的産物なのだ。

Map of the Week: Slave Trade from Africa to the Americas 1650-1860 ...
奴隷輸出入(単位:百万人)

まさに人権的には暗黒時代だ。しかし、経済的には黄金期であった。奴隷と産業革命の力を使い、当時世界で大きな市場であった綿と砂糖の産業を中心にみるみるとアメリカ経済は発展していった。

しかし、徐々にこの人権問題がヨーロッパを中心に問題視され、アメリカにもその波が来た。New Yorkを中心とした北部は奴隷に依存しない経済を持っていたこともあり(工業化していた)、奴隷制度撤廃が実現した。しかしAtlantaを中心とした南部ではそうはならなかった。南部の中心産業は、依然綿や砂糖であり経済的に奴隷制度に依存していた。この対立が一つのきっかけとなり、南北戦争が起きた。結果、北部が勝利し奴隷制度撤廃がアメリカ全土で実現した。ここで初めて、黒人の独立が正式に認められた。これが1865年である。日本でいえば明治維新の少し前になる。

しかし、アメリカでの人種間の隔たりはそう簡単には消えなかった。特に南部では人種差別主義的法律であるジム・クロウ法が制定され、人種差別が正当化されていた。それによって警官による過度な暴力も起こった。公共施設の使用もいつも黒人と白人で分けられ、バスを乗るときも黒人用の席が決まっていたりした。そんな中、モンゴメリー・バス・ボイコット事件が起こる。概要としては、バスで黒人が白人に席を譲らずその黒人が逮捕されてしまった。これがこれまで黒人が感じていた不満を爆発させ、大きな運動となりバスの使用をボイコットした。その後バーミングハム運動を起きた。この運動はデモ隊は暴力を使わず、警察側が過度な暴力をふるい、それが全国で放送されることで世論は黒人の人権保護になびいた。

The Struggle for Civil Rights in Birmingham – US Civil Rights Trail
バーミングハム運動

The Birmingham Campaign (1963) •

これらの活動で中心的な役割を担ったのが、有名なキング牧師である。彼は「非暴力」常にかかげ、暴徒化したデモを平和的デモに変えた。そして、ダメ押しにワシントン大行進を決行し、20万人以上の参加者を集めた。そして、かの有名な「I Have a Dream」のスピーチを行った。そして、1964年に公民権法が制定され、人種差別を禁じる法律が国家単位でできた。その後、1965年に血の日曜日事件が起き、さらに世論が盛り上がる。そして、同年新たな投票法が導入され人種的少数者の投票権が確保された。そして、キング牧師が暗殺された1968年、公正住宅法が導入され家を売り買いや借り貸しする際に人種や性別、国籍による差別を是正された。

1月第3月曜日に振り返る、マーティンルーサーキング牧師の生涯
キング牧師による”I Have a Dream”

これらがいわゆるCivil Rights Movementと呼ばれるものだ。

このように、アメリカでは国の半分近くの歴史が、約200年の奴隷の歴史なのだ。そして約400年以上人種間の問題は存在している。そして、このような暗い歴史があるため、人種差別はよりデリケートで人々を感情的にするのだ。常に前進しているようで、繰り返し黒人に対し差別が起きてる現状が変わらないことに不満を抱えている人は多く存在するのでしょう。そして、今60代以上の人はまた同じようなことが起きていると感じていることでしょう。

次回はアメリカでの人種差別の現状について話したいと思います。

 

 

 

2019年読んだ本ランキング

2019年もついに終わりましたね。今年も様々なアイディアや考え方、純粋なおもしろさを提供してくれた本は多くありました。2019年も読んだ本ランキングを一年の振り返りも含め話していきたいと思います。では早速ランキングに行きましょう。

第5位  The autobiography of Martin Luther King jr

言わずと知れたキング牧師の伝記です。黒人差別は日本ではあまりゆかりのない話です。しかしアトランタに住んでから差別はまだ残っているのではと思う光景を何度も見てきました。それぐらいアメリカでは根深い問題なのです。そんな問題を強烈なリーダーシップと非暴力を通して解決に推し進めたキング牧師の考えや覚悟を知ることができる一冊です。

第4位  Issue Driven イシューから始めよ

ビジネス書としてベストセラーとなり大変有名な本です。YahooでCSO(チーフストラテジーオフィサー)をしている安宅和人さんによる本です。安宅さんはイエール大学で脳神経科学の分野で博士号をもつ専門家であると同時にマッキンゼーで長年勤めているビジネスマンでもあります。その広い経験をもとに物事に対する「考え方」を紹介してくれます。非常にクリアでシンプルな本であると同時にどの分野でも使える考え方を紹介しています。考え方の根本を見つめ直すと同時に何度も読み返して実践とともに中身を習得したい一冊です。

第3位 影響力の武器 ロバート・B. チャルディーニ

人はどうして判断を誤るのか。人はどうして影響されるのか。これをアリゾナ州立大学で教鞭をとりロバート教授が事細かに説明をしてくれます。非常に面白いのが研究内容の要約だけでなくそれが実社会でどうつかわれているのか。これを実例を通して説明してくれます。いかに人間が影響を受けやすいのか。そしていかにそれが社会で使われているのか。自分自身もいかに周りにコントロールされていたのかを実感できる一冊でした。

第2位 宇宙に命はあるのか 人類が旅した1千億分の八 小野雅裕

タイトルの通り内容は宇宙開発についての本です。宇宙開発の歴史から始まり最先端の研究がどこまで進んでいるのかを包括的に説明してくれている本ですべての内容のスケールがとにかくすごいです。専門用語等はほぼ使われておらず初心者にも読みやすい一冊となっています。そして何より著者がすごいです。現在NASAのジェット推進研究所で火星ローバーのシステム開発をしている人です(もちろん現役)。数少ないNASAで働く日本人が書いた本。宇宙なんてあんまり興味ないという人たちに特におすすめの本です。

第1位 坂の上の雲 司馬遼太郎

司馬遼太郎の代表作の一つである作品です。明治時代を中心に日本が弱小国から富国強兵をかかげ日中戦争、日露戦争を戦い抜く様を描いた作品です。登場人物の多くが命をかけ日本のために尽くしていく様は日本人であることを改めて考えさせられます。そして彼らのエネルギー、熱量、そして覚悟を強く感じ自分も強く生きねばと思わせてくれる作品です。

そのほかに読んだ本

-モチベーション3.0
-地方創生大全
-Factfulness
-アウトプット大全
-ティール組織
-思考の整理学

自分の軌跡(大学選定編)④

今回は大学受験に関して最後の投稿になります。

これまで大学までの道のりや行ってみた感想を話してきました。今回は受験編最後ということで最終的にどの大学に進学したのかそしてどういう基準で選んだのかを話したいと思います。

受験で受かった大学の中で3つ程度まで絞りました。その基準は専門分野の強さ、立地、学費、そして雰囲気です

一つ目の専門分野の強さは言うまでもありません。大学で学問を学ぶ以上自分の学びたい専門分野の強さは必須です。私は理系であることもあって研究室や教授も一つの大きな要因になりました。自分の専門分野ではないが興味のある分野の強さも重要視しました。

二つ目は研究や課外活動用の施設。レクリエーション施設や研究用の施設を考慮しました。

三つ目は立地です。立地は思っている以上に重要視しました。東西南北もそうですし田舎なのか都会なのか、さらにその土地の歴史や文化なども重要です。

四つ目はお金です。学費や生活費、物価などを考慮しました。アメリカでの生活費や学費は高いので非常に重要な指標です。

最後は雰囲気です。これは非常に主観的で現地に行ってみないとなかなか感じられないもです。なので自分も合格して興味のあった学校はアメリカ旅行もかねて回ってきました。そこでは静かな雰囲気なのかがやがやしてるのか。はたまた課外活動を重んじているのか学校の授業を重んじているのかなどなど。その学校ならではの文化や歴史があるのではそれが雰囲気として出ている場合が多いです。現地に行かなくてもメディアやブログなどを通しても感じられるものもあります。

この基準をもとに自分が感じた各学校の特徴を話していきます(かなり主観的になります。そして2018の感想です。)

  1. 専門分野の強さ

  2. 施設

  3. 立地

  4. お金

  5. 雰囲気

スティーブンス工科大学

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  1. スティーブン工科大学は知名度こそないもの工学系では非常に優秀な学校です。特に金融工学では世界でもトップクラスで新卒の年収ランキングでもアメリカ内でトップ3位と言われています。しかし工学以外の分野は全く力を入れていない様に感じました。
  2. 小さい大学なのでそこまで大きな設備があるわけではありませんでした。
  3. ニュージャージー州にありニューヨークのすぐそばにあるため休日にニューヨークに遊びに行くこともできる好立地です。キャンパスは郊外なので静かで自然も多かったです。しかし、冬に行ったこともあってかなり寒く乾燥してました。
  4. 私立なのでかなり高額です。しかし、新卒年収ランキングでトップ3に入るのでROI(Return of Investment)では高い評価を受けています。
  5. 比較的静かな印象を受けました。少人数制で規模も小さいのではしっかりと教育してれるようでした。比較的コミュニティーも小さくアットホームな感じがありました。

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校

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  1. あらゆる分野でランキング常連の優秀な総合州立大学です。心理学や工学分野は有名です。特にコンピューターサイエンスではトップ5に入るレベルで様々な会社から高い評価を得ています。YouTubeの創立者を輩出していたりします。
  2. 大きな州立大学だけあって様々な施設がありました。レクリエーション用の施設はもちろん、実験用の施設もかなりのサイズの施設でした。
  3. 中西部のイリノイ州にあり冬はかなり冷え込みます。大学都市のような場所で都会でもなく田舎でもないような感じでした。しかしキャンパスから一歩出るとかなり田舎でした。休日はシカゴに遊びに行くようです。
  4. 州立なので比較的安いです。場所も都会ではないので物価や家賃も比較的抑えられます。
  5. 本当に大きい大学という印象でした。キャンパスツアーも全部を回りきる時間がないという感じでした。

パデュー大学

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  1. パデュー大学はアメリカでもトップクラスの公立大学です。特に工学部とビジネス、生物学と農学部はランキングでも常連です。ノーベル化学賞を受賞した根岸英一教授もパデュー大学に在籍しています。工学部でも航空宇宙工学は世界的にも注目されており月に初めて降り立ったニール・アームストロングもパデュー大学出身です。
  2. レクリエーション施設はもちろん、独自の空港があるなどスケールが違い施設ばかりでした。MakerSpaceも充実しており実際にものを作れる環境が整備されていました。
  3. 中西部のインディアナ州にあり本当にど田舎という感じです。日本の田舎とも比較にならないほど田舎でした。キャンパス付近は学校が大きいこともあり町がありましたがそこから少しでると畑しかありませんでした。よく言えば自然豊かで広大な場所でした。
  4. 公立なので安く、学校側もしばらくは学費の値上げをしないと公言しています。もちろん田舎なので家賃等の生活費も抑えられます。
  5. いわゆるマンモス校という感じでした。一般的な学校に比べ国際生が多く多様性を感じました。僕が訪れた日はイベントが開催されておりにぎやかな印象がありました。

ジョージア工科大学

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  1. ジョージア工科大学はアメリカでも屈指の工科大学です。工学とビジネスに強みを持ちこれらの分野ではランキング常連の学校です。航空宇宙工学や生命工学、コンピューターサイエンスや産業工学など様々な分野で有名な大学です。
  2. 非常に大きなレクリエーション施設があり、ボーリング場やプール、サッカーフィールドやジムなどなんでもあります。アメリカでも最大規模のMakerSpaceを有しており各デパートメントにあるほどのレベルです。
  3. 東南部のコカ・コーラ社の本拠地であるジョージア州アトランタにあり比較的都会です。東京都同じような気温でかなり過ごしやすいです。(夏を除いて)南部独特の文化を感じることができます。
  4. 州立なので比較的安く物価もさほど高くはありません。
  5. 中規模の大学でほど良い大きさ。かなりがちゃちゃして活気にあふれる印象でした。

自分は一つ目の専門分野の強さをかなり重視しました。なので一つ目の項目を通してイリノイ大学、パデュー大学、ジョージア工科大学の三つに絞りました。次に重要視したのがお金でした。この三つの大学はお金に関して大きな差がなかったので絞れず。次は施設でした。特に工学系の施設を気にしていましたがこれも大差ありませんでした。しいて言うならジョージア工科大学の施設のほうが多少良いな程度の印象でした。次に気にしたのが場所でした。ここで大きな差が生まれました。個人的に様々な刺激を受けたかったので都会を希望していました。なのでパデュー大学は完全になくなりイリノイ大学もかなり厳しいように感じました。そして最後の決め手となったのが感覚的な雰囲気でした。イリノイ大学よりもジョージア工科大学の活気に惹かれ最終的にジョージア工科大学への進学を決めました。

この様に大学選択は非常に難しいものです。僕自身もかなり悩みました。ネットにある情報でも多くの判断ができます。しかし、現場に行って生徒と話してみてわかることは多くあります。特に僅差の大学になるとネット上の情報では大差ありません。なので一次情報が差を生みます。

大学選択は大きな決断です。しかし、現在大学に進学してひしひしと感じることがあります。それは”どこの大学に行くか”よりも”そこで何をするか”のほうが120%大切ですし本質的に価値があります。なので自分が納得できる判断をした後はそこの大学に行って何をするのかを考えることが重要だと感じます。

今回で受験編は終わります。日本からの海外受験は非常に大変です。周りと違うことをしますし未開拓で情報がないこともしばしば。そんな人たちの少しでもヒントとなる情報とエネルギーを提供できていれば幸いです。なにか質問等あれば気軽に連絡ください!(ntatsuwaki@gmail.com)

 

自分の軌跡(海外大学受験編)③

今回が前回の高校時代の話の続きとして受験の話をします。

今回は主に二部構成で話そうと思います。一つが受験編。もう一つが大学選定編です。

【受験編】

受験をするに当たって自分にはいくつかの選択肢がありました。まずは国内か海外でした。僕自身は高校一年までは国内もありだと思っていました。しかし、前回話したとおり高校二年で自分の視野の狭さに絶望し、ずっと日本で暮らしてきたこともあり海外に行こうと固く心に決めました。次は海外のどの国にするかでした。アメリカ、カナダ、イギリス、オランダ、シンガポールなどなどいくつものオプションがありました。ここでは学費や専門分野の強さ、英語研修の必要性や教育システム等で決めました。最終的にアメリカ、カナダ、オランダの三カ国にしぼりました。

これらの三カ国を受験する上で必要だったのが

  • TOEFL
  • GPA(評定)
  • 推薦書
  • 課外活動
  • SAT&SAT Subject
  • エッセイ

これらの三カ国を受験するにおいてすべてに必須だったのはTOEFLという英語の試験でした。多くの学校では90点以上あれば問題ないとあったのでまずそれを目指しました。SpeakingとListeningは得意だったのでそこで点数を稼ぎ、ReadingとWritingは事前準備をしっかりすることでなんとか100点以上の点数をとることができました。次に学校の評定でした。これらの三カ国の学校はどれも評定を求めてきました。なので高校2年時からは評定を気にするようになり、定期試験もしっかりと準備をするようになりました。高校二年時には英語力も追いついてきていたので評定も4.7/5をとるまでになりました。授業もまじめに受けていたのと課外活動もしっかりしてたので推薦書も信頼ある先生方からもらうことができました。

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問題は残りの2つでした。まずはSATとSAT Subjectでした。SATはアメリカの大学で主に使うものでアメリカのセンター試験のようなものでした。科目は英語と数学です。数学に関してはほとんど問題なく満点近くをとることができました。(授業でも理系選択だったこともあって)しかし問題は英語でした。英語を母国語とするアメリカ人と同じテストを受けて戦わなければならなく苦戦を強いられました。Readingはまず文章が読み終わらない。一つ文章をまるごとあてかんで答えたりしてました。さらに答えてる部分の正答率も低く、遅いし不正確という最悪の状況でした。これは辛抱強く英語を習得するしかありませんでした。身の回りのすべての言語を英語に変えたり、過去問を解きまくったりなど、根性論で押し切ろうとしてました。結果として、一定の上昇はありましたが爆発的なのびではありませんでした。このとき初めてこれまで英語をもっと全力をあげて勉強してこなかったことに後悔を覚えました。やはり言語の本質的な習得は時間のかかるものです。長時間言語と向き合うべきでした。特に英語の書物を避けずに向き合うべきでした。なので、アドバイスとしてとにかく早めに英語の本を自分の時間に読むことをおすすめします!これが一番のSAT対策になると思います!

SAT Subjectの方はさほど問題になりませんでした。学校ではAP levelのことを勉強していたのでSAT Subjectのテストは満点近くとることができました。一番の対策は過去問を解くことです。

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最後にエッセイです。これは本当に大変です。とにかく自分と向き合い、自己内省するしかありません。自分は宇宙ベンチャー企業でインターンをしながらエッセイを書きました。書き始めたのは7月でしたが、本腰を入れたのは11月でした。結果として書き終わったのが出願日締め切りの前日とかでした。本当にぎりぎりになりましたが一定納得のいくものを書くことができました。

これからエッセイを書く人にアドバイスは二つあります。一つ目は早めに始めることです。書き始める必要はありませんが、とにかく自分は何者で何をこれまで感じ考えてきたのかをひたすら振り返りましょう。自分は散歩をしながらいつも考えてました。もうひとつは動くことです。エッセイに集中したいなどを理由に、高校三年の夏になると課外活動やイベントに行かなくなります。これは非常に危険です。精神的にも病みますし、良い自己内省ができません。なんでもいいです。インターンやイベント、部活や大会。なんでもいいのでエッセイとは別になにか動くことをおすすめします。するとエッセイのアイディアもわきやすくなりますし、良質な自己内省も健康的にできると思います。

後半はアドバイス的なのになってしまいましたが、皆さん大変だと思いますが、頑張ってください。

次回はこれらを元に最終的になぜジョージア工科大学を選んだのかを説明したいと思います。

 

自分の軌跡(高校時代編)②

前回は自分の高校進学までの軌跡を話してきました。今回はその後の高校時代について話そうと思います。

前回話した通り帰国子女でもなく英語もそんな使えない僕が学内のインターナショナルコースに運良く進学する事ができました”が”ここからが大変でした。授業も半分近くが英語で数学や理科も英語ベースで学ばなくてはなりませんでした。そして何より英語の授業が大変でした。インターナショナルコースの英語の授業では英語の文法や単語をたたき込むのではなく実践で複雑な内容を英語で言語化しエッセイを書かなくてはいけませんでした。さらにそのエッセイを書くプロセスで複雑な文章を読解し、さらに自分の言葉でディスカッションをしなくてはいけませんでした。それも帰国子女がほとんどのクラスだったので底辺スタートで最初は聞き取るだけで精一杯でした。

さすがにこの状況には焦りで、まず環境を変えようと考えました。とにかく英語に触れる機会を増やすことを目的に、最初はパソコンやスマホの言語設定を変えるところからはじまり趣味で読んでいたサッカーの記事などもすべて英語で読む様にしました。他にもゲームも全部英語にし映画も全部英語でみました。新しくアメリカのテレビ番組も見始めとにかく英語に触れる機会を増加させました。

勉強量も中学時代に比べると格段に上がりました。これは意識が高いどうこうではなく、とにかく追いつくことしか考えていませんでした。それでも定期試験で50点を取ったりしましたが、失望する余裕もないほど目のまえに集中してました。この成果がでたのか、高校二年からは少しずつ授業の内容を授業内で理解できるようになり、定期試験の点数も平均を超えるまでになりました。

高校二年は定期試験の点数だけでなく、学問に対しての認識が大きく変わったという意味でも重要な一年でした。これまで学問を主に暗記に近い学習だと感じていました。しかし、哲学や物理などの思考が強い学問に多く出会い学問にのめりこみ始めました。(考えることは好きだったので)自分の自由時間でも哲学や物理に関連のある動画や記事を読みあさり、学問の楽しさを初めて深く感じることができました。そしてこれらの学問を深く学んでいくと他の学問との結びつきが見えてくるようになりました。例えば哲学であれば、思想をつい有する上で考古学や心理学が必要になります。さらにそこで導かれた思想は経済や社会学に影響します。このように他の学問との結びつきを知った瞬間、自分の視野の狭さに絶望し新しい事にチャレンジしようと様々な事を始めました。同時期にアフリカに行ったこともこの絶望にいたった一つの理由だったかもしれません。

アフリカでの写真

一つ目はプロジェクトです。テクノロジー系のプロジェクトもやれば体育委員と体育祭を運営したりなどとにかく様々なものにコミットしプロジェクトを回すようにしました。これは他人の考えを深くしれるチャンスであると同時に目の前のことのために何かを学ばないといけない、何かを考えないといけないという状態を作り出すことができるからです。最終的に3つ、4つのプロジェクトを同時に回すようになっていました。この追い込まれた状況を作ることで自分の変なプライドをすて新しい意見等を飲み込むことができました

アーケードゲーム

二つ目は他人の考えに触れる機会を大きく増やしたことです。例えばYoutubeで一人の著名人のスピーチを全部聞いてその人の考えを深く理解したり、本を読んだりすることです。他人が理解できない意見を言ったときになぜその意見を持つに至ったのかの思考プロセスを探り自分の視野を広げるよう尽力するようになりました。

当時一番最初に読んだ本

最後に社会との関わりを増やしたことです。高校時代にインターンや社会人もいるサマープログラムに参加することで自分の人の輪を広げようとしました。それまでは自分の周りの人は先生、友達、家族だけでしたがそれ以外のつながりを作り視野を広げるようにしました。

これらを通しとにかく視野を広げるように徹しました。

他にもとにかく打ち込むようにしていました。先ほど話したプロジェクトを3つ,4つ回しながら体育祭を運営し、サッカー部でに全力を投下していました。そしてインターンもしかり、とにかく何かをやっている状況を作りました。経験を積むだけでなく常に前進できるのでポジティブな気持ちで毎日エネルギッシュに送ることができました。

そしていよいよ受験の時期が近づいて来ました。。。

次回に続く。

 

自分の軌跡 (高校進学まで編)①

これまで様々な記事を掲載してきましたが、今回はこの記事を書いてるものとは何者なのかを話したいと思います。

元々僕が生まれたのは1999年で日本で生まれました。しかし、生まれてすぐ父の仕事の都合でアメリカのオハイオ州に引っ越すことになり3歳までアメリカに住んでいました。3歳までしかアメリカにいなかったのでアメリカ時代の記憶はほぼないです。

自分が3歳までいたオハイオ州

その後、父の仕事場が日本に戻り自分も日本に帰るました。その後は公立の小学校へ行きました。

ごく一般的な小学生でした。毎日友達と公園で野球やサッカーをして遊びカードゲームやビデもゲームにもはまりました。小学四年生くらいの時に親から中学受験の話しが出てきて受験の実態がよくつかめないまま塾に入れさせられました。正直この頃は勉強が好きではありませんでした。塾での成績も入塾当初は良かったものの、その後は下降するのみでした。その塾は詰め込み型の教育を念頭に置いていて日に日にストレスがたまっていく一方でした。しまいにはクラスも一番の下のクラスまで落ちてしまいました。その劣等感もあってどんどん勉強が嫌いになっていき成績は常に低迷していました。小学六年生の夏休みにさすがに勉強しないと行くとこがなくなって高校受験をしないといけなくなると思い、身の入った勉強をスタートしました。しかし、時すでに遅し。ここまでくるとみんな頑張り始めるので大きくクラスが上がることはなく受験日が来てしまいました。第一志望はS中学だったのですが結果は不合格、他の中学も不合格で自分が行きたいと思う中学は一つだけしか受かりませんでした。しかし、結果から言えばこの選択が一つ自分の人生を大きく変えたのです。

行きたいと思う中学のなかで唯一受かったH中学に進学しました。中学校でもよくいる中学生でした。ゲームにはまり勉強に没頭することはほぼありませんでした。成績もクラスで中の下くらいでした。強いて言えばクラス代表をやっていたくらいでそれ以外はゲーム(主にFIFA)に没頭する日々でした。

人生で一番遊んだゲーム

 

中学三年になると高校進学が近づいてきてそれぞれ進路について考え始めました。自分もひとつ大きな岐路に立たされていました。内の学校にはインターナショナルコース、本科コース、理系特化コースというものが存在し幸いにもその三つのコースに行くオプションが開けていました。僕自身は将来について漠然と研究系に進みたいくらいしか考えてなく、理系特化コースが妥当かなと思っていました(中学に入学した際も高校は理系特化コースにいこうと思っていた)。しかし、同時にインターナショナルコースの人と接していて、インターナショナルコースに強く惹かれていった。主な理由は情報量の多さでした。何か情報を集めたりするときに英語が使えるインターナショナルコースの人は日本語でした検索できた僕らよりも何十倍もの情報を収集することができました。これはゲームにはまっていた僕にとってもよく感じていたことで英語版しかないゲームもよくあったからです。さらに将来的に研究をすることを考えたときに情報収集という意味でも勉強という意味でも英語はどのみち必要になるであろうと感じていました。もしそうなのであれば先に英語を勉強しておき、将来研究に没頭できる環境や技能を先に整えておいて損はないかなと考え同高校のインターナショナルコースに進学しました。

ここから僕の人とはひと味違う高校時代を送り、海外大学につながっていきます。

 

 

 

アメリカの大学の学生ってどんなひとがいるの?

アメリカの大学に入学して、半年が経ち一学期も終わりました。そこで、今回は米大学の学生について話したいと思います。

人種と国籍

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まず、よく語られる話ですが人種は圧倒的に多様です。文字通り、世界各国から人が集まっており、一口にアメリカ人といってもルーツが大きく異なり、アフリカ系やヨーロッパ系、アジア系などピンキリです。国籍もばらばらで世界中から留学生が集まります。なので、キャンパス内で、英語だけでなく様々な言語が飛び交っているのが聞こえます。中でも、留学生の割合で多いのが中国、韓国そしてインドです。留学生の半分以上がこれらの国から来ています。なのでこれらの国の同好会などは一大イベントのような大きさを誇ります。

ここで少し、日本人についても話したいと思います。まず、絶対数として日本人は圧倒的に少ないです。一学年に多くて5人。カリフォルニアやボストンなどではもう少し多いかもしてませんが、依然、少ないです。アメリカ人に日本人だと伝えると君が人生で初めての日本人だよと言われることがよくあります。そのレベルで日本人は少ないです。

この理由は多きく分けて3つあります。一つ目は母国の教育レベルです。日本の教育は多くの分野でトップレベルです。特に物理や数学、医学などでは世界をリードしています。一方でインドなどの多くの国の大学は教育カリキュラムがしっかりしていません。もちろんに日本の大学にも問題は山積みですが世界的に見ればレベルは高いです。二つ目は根本的な人口数です。やはり人が多いインドや中国からは確率的に人が集まりやすく、競争も厳しいためリスクをとって海外に出てくる人も多いです。

 

アメリカに来てから、日本について考えることが大変多くなりました。日本の良さや悪さ、経済や政治、歴史や文化について聞かれることも多く、アメリカという比較対象があるからこそ意識することが多くなりました。そこで、今回は日本人学生(僕)がアメリカの大学にいる学生から学べることを伝えたいと思います。もちろんアメリカの学生と言ってもピンキリなので、傾向として話します。

 

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日本人学生が海外大学から学べること

一つ目は途方もない覚悟です。これは特にインドや中国などの人口が多い新興国からの留学生または移民の人に多いですが、これらの人々は毎日が背水の陣のように生きています。厳しい競争にさらされることもあり、授業も死ぬ気で聞き宿題も完璧にこなします。これらの人に触発され恵まれた環境で育った生徒もくらいついてく良い関係が現地の生徒と留学生や移民の生徒あるように感じます。

二つ目は大きなビジョンです。アメリカでは大きなビジョンを持った人が多くいます。これはアメリカが世界一の経済大国だという自信からくるもなのかもしれませんが、とにかく大きく壮大なビジョンを描きます。自分の家族や身内で終わらず、自分の国そして世界を見据えてものごとを考えます。これは多国籍な環境が大きく影響しているのかもしれません。

最後は愛国心です。特にアメリカ人は愛国心が総じて強いです。日本のメディアや世論では母国についての悲観的なコメントが多く、愛国心が乏しい国だとつくずく感じるようになりました。もちろん批判がないわけではありません。ですが、総じて愛を感じますしアメリカに生まれたことや育ったことを誇りに思っています。僕はこれが日本に足りない一つの大きな心だと思っています。自分の国に対し誇りをもち、胸を張って日本人だと名乗る人が少ない気がします。生きるモチベーションなどの話にもなりますが、母国に対する責任感や感謝を大切にすべきだと感じます。日本のメディアや教科書には日本の問題点や改善点ばかりが述べられています。しかし、実態は明るい部分が非常に多いです。そんな、明るい部分に少しでも目を当ててくれる世の中であってほしいと思います。

日本は現在大きな転換期にいます。特に自分を含め若者にとっては考えることは非常に多いです。少子高齢化や地球温暖化、そしてそれをみてか、流出してしまう優秀な人材などなど。しかし、第二次世界大戦で焼け野原になった日本は今や世界で3番目の経済大国。これができた国なら、これらの問題を解決できると信じ力を合わせてくいくしかありません。

 

 

 

海外大学在籍生が考える日本の大学vs海外大学ーどちらに進学すべき?

現在、ジョージア工科大学の学部に在籍しているものです。今回は、実際に進学してみて感じた違いを話すとともに、どちらの日本の大学に進むべきか海外大学に進むべきかを話したいと思います。

僕自身も高校は日本にある高校だったので、この判断はなかなか難しいものでした。どこの国の大学に行くかは人生を大きく変える判断です。そこで、この判断を下す人たちに少しでも助けになればと思います。

 

まず最初に言えるのは海外大学(学部)への進学は楽な逃げ道ではないということです。

よく海外進学をしたいという人で理由がいまいちな人がいます。海外大学は学校によっては進学が比較的簡単な学校もあります。しかし、これらの学校は多くの場合退学率または学部変更率が非常に高いです。これは大学のカリキュラムが難しいためで、アメリカではよくあることです。特に工学系や情報系では学部変更率が高く、学校によっては5割近くのところもあります。ほかにも言語の壁や文化の壁も大きいため孤独感やホームシック、自分の価値観の崩壊など、決して楽な道ではありません。同時に、学費も日本多くの大学に比べると高いため、家族にも負担をかけることになります。何も海外大学進学に反対ではありませんが、慎重に判断を下す必要があると思います。その少しもの助けになれればと思っています。

僕自身は海外大学に進学したのですが、友達の多くが国内の大学に進学したのである程度国内の大学の実情も理解しているつもりです。これらをもとに、話していこうと思います。この記事では特にアメリカやカナダの大学が主な比較になります。

 

海外大学(学部)に進むメリット

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まず一つ目は異文化理解です。

これが多くの人が考えているひとつの大きな理由だと思います。

実際に留学してみて異文化を理解し体験することは多くあり、自分自身の人生に大きな影響を与えています。

まずよく言われるのが人種や国籍の多様性です。実際にキャンパスは多国籍で人種も様々です。僕の寮の同じ階に住む友達をみても、中国人やインド人、ブラジル人やメキシコ人など様々です。アメリカ人一つとっても、ヨーロッパ系のアメリカ人やアフリカ系のアメリカ人など様々。日本がいかに特別な国かを実感できますし、視野も大きく広がります。やはり、周りにいる人の影響はとても大きいので身近に多文化が共存していると、大きな刺激になります。

グローバル人材と叫ばれる中、日本にとって希少な人材になれることは間違いないです。

 

二つ目は分野です。

二つ目は分野です。日本は日本の、アメリカはアメリカの強い学問の領域があります。アメリカが自分の勉強したい分野に強いのならそれは大きな理由になるでしょう。

アメリカが強いといわれている学問の領域は

ー航空宇宙工学

ーリベラルアーツ(他分野の勉強)

ー経済学や商学

ーコンピューターサイエンス

これらが代表的なアメリカが強いと言われている学問です。他にも現在人気が高まっている起業学などもいいかもしれんません。

この他にもアメリカで強いと言われている学問はたくさんあるので一度調べてみましょう。

他にも日本とは違う見方でとらえる学問も多くあるので、それも一つ海外進学をするいい動機かもしれません。

 

三つ目は言語の習得です。

これを考えている人は多いのではないでしょうか。間違いなく海外に進学をすると英語を使う機会は増えます。逆に英語以外の言語を使いません。

多くの障害を伴いますが、根性がある方はとても良い動機だと思います。言語の習得はやはり時間と根気が必要です。海外に出てあえて自分を追い込んでいくのは人生を変える良い機会になるかもしれません。

 

海外大学に進むデメリット・苦難

これはあまり世間では話されていないことだと思いますが実際に海外大学に進学して感じたことを赤裸々に話したいと思います。

一つ目はコミュニケーションです。

メリットに異文化理解と言語の習得と書きましたが、これは同時に大きな苦難を伴います。日本では簡単だった、他者とのコミュニケーションが非常に難しくなります。言語の問題だけではなく、文化の違いが大きな問題になります。例えば、ユーモアです。日本人とアメリカ人のユーモアは大きく異なり笑い一つとるのにも勉強が必要です笑。他にも人との接し方にも違いがあり、日本では当たり前に気を使うことでもこっちでは言わない限り気を使ってくれない場合がほとんどです。美意識や理想像などにも違い大きく、ストレスを感じることも多くあるかもしれません。

二つ目は生活の質です。

これもなかなか世間では語られていない気がします。現在、僕はアトランタというアメリカでもトップ10に入る都市に住んでいますが不便なことがとても多いです。これはアトランタに限ったことではなくアメリカやカナダのほとんどの場所でいえることです。これを正確に表現すると、アメリカやカナダが不便なのではなく東京が異常なまでに便利で快適な都市なのです。常にやることがあり、欲しいものも体験もすぐできます。これは、海外に滞在したことがある人なら誰しもが合意してくれると思います。特に食べ物のクオリティーは世界屈指のレベルです。これが理由で、日本によく帰りたくなります笑。

三つ目は学費です。

有名な話なのであまり詳細には入りませんが、とにかく学費が高いです。学校によって年間で生活費等込々で800万以上になるところもあります。同時に、優秀であれば奨学金もでたりするので一概では言えないですが。。。日本にも多くの奨学金制度があるのでこれはどうにかなるかも。。。?

 

最後にひとつ海外と日本の大学の大きな違いがあります。

それは勉強です。

学校にはよりますが、多くのアメリカやカナダの大学では学部生に尋常じゃない勉強量を求めます。周りの学生もこれを覚悟で入ってくるため、半端ではない勉強量をこなします。土日も宿題に追われる日々が多く、特に英語に自信がない人にとっては一層厳しいです。なので図書館も24時間開いてますし、施設も大学とは思えないレベルでそろっています。僕の大学にもプールやボーリング場、バスケットコートやサッカーコートなど何でもあります。勉強でのストレスを開放する場所として最高の環境があると同時に、勉強のストレスも半端ではないです。勉強を本気でやりたい人に取ったら周りの人や環境も含め最高の場所かもしれません。

これらはあくまでいくつかの軸で、皆さんにとっての評価軸もあると思います。大きな判断になるので、調べぬき考え抜いて最後は自分で全責任をもって判断してみてください。

現地の学生が考えるおすすめのアメリカの大学(理系)と選び方

今回は海外大学、特にアメリカの理系の学部に進むことを考えている人向けに大学の選び方を紹介したいと思います。

現在、僕自身もアメリカの大学で工学を勉強しています。そのなかでどの大学を選ぶのかという判断は非常に重要で同じ国や地域にあっても学校の特色は全く違いますし、大学での生活も大きく異なります。

指標は大きく分けて、5つあります。

①アカデミックの質

当たり前だけど、判別するのが難しいのがアカデミックの質です。よく「どこの学部でも同じことを勉強するから一緒だ」という人がいますが、これは大方嘘です。学部の最初の二年間は同じ教材を使ったりしますが、授業のスピードが全く違います。その上に、学校によって教材のどこまで勉強するかも違います。二年または三年からは使う教材も学校によって変わります。学校によっては四年生の授業は大学院の授業と変わらない場合もあります。これらは実際にその学校の先輩にあったりしない限り、なかなか知るのが難しいです。(もし、知りたい場合はntatsuwaki@gmail.comまでメールをください。知ってる限りお教えします。)

最も有効になるのがやはりランキングでしょう。特に学部に進学する場合はTIMESやQNのランキングよりもus newのランキングのほうが参考になるでしょう。このランキングだと大学院ではなく学部のランキングなので、より正確にアカデミックの質を反映しています。他のランキングもありますが、アカデミックの質という点ではus newsは最も良い指標だと思います。

 

②場所

二つ目は場所です。出願する際、正直僕は場所をさほど気にしていませんでした。しかし、実際に4年間住むとなると場所は大きく大学生活を左右します。その一つ目の要素が、都心か田舎かといことです。アメリカの田舎というのは本当に田舎です(笑)。本当に周りに何もなくキャンパスがあるだけです。その分、落ち着いているキャンパスで自然に囲まれています。同時に都会も都会で、汚かったり落ち着きがなかったりします。これは個人の好みですね。もうひとつ大きいのが天候です。アメリカの北のほうに行くとほぼ年中冬みたいな場所もあり、雪も毎日のように降ります。南のほうだと砂漠のように暑いところもあればビーチがあって楽園みたいな場所あります。これもまた個人の好みです。

 

➂施設

施設も大きな要因となるでしょう。これは研究設備などだけでなく、図書館の設備やレクリエーション施設なども含みます。大きい学校は特にこれらの設備に力を入れていたりした。学校にプールがあったり、ボーリング場があったりします。研究施設が気になる人は研究室を見たり、Maker Spaceという工作部屋のような施設をチェックすることも重要でしょう。

 

④多様性

最後は多様性です。これはあまり気にしない人が多いかもしれませんが、とても重要だと思います。わざわざアメリカまで来て勉強をするわけですから多様性を体感することは重要な経験です。これは人種や国籍、貧富や興味だけでなく性格などもです。特に日本からくるとなると、カルチャーショックを多く受けることになると思います。そこで、自分のアイデンティティーなどを考えるきっかけだったり、視野を大きくすることにもつながります。そして、これは寮生活をより面白くします。夜遅くに去年まで地球の裏側で生活をしていた友達と、くだらない話だけでなくお互いの国だったり、世界の問題を語り合ったりできます。これは人生でもなかなかできない体験ですし、大学生のうちに体験できるのは最高の環境と機会だと思います。

では、これらを踏まえ自分が思うおすすめの理系のアメリカの大学を発表したいと思います。

 

⑤州立か私立か

この一番の大きな差は学費です。Financial aidなどはあるものの多くの場合、私立に行くほうが圧倒的に高いとされています。その分、私立の学校のほうが規模が小さく、教員と生徒の比率が良いとされています。しかし、州立は規模が大きい分、施設が良かったりします。ほかにも差がありますが学校によって大きく異なるため一概には言えません。

ここで、現地の学生が思う私立と州立のおすすめ理系大学を紹介したいと思います。

 

私立大学

MIT(マサチューセッツ工科大学)

言わずと知れた世界を代表する大学です。どの工学や理学の分野でもトップに君臨しており、合格率は一桁です。特に海外からの学生となると1%未満の合格率と言われています。経済学でも有名で、施設もトップクラスです。その分、カリキュラムも非常に厳しです。場所はボストンに位置しており、冬になると雪が毎日のように降ることもあるそうです。

Stanford University(スタンフォード大学)

こちらも世界屈指の大学です。スタンフォード大学は理系のみならず、文系、さらにはスポーツでも有名です。理系もどの専門分野も強くある意味”最強の大学”かもしれません。さらに西海岸にあるということで気候もよく、シリコンバレーも近いです。もちろん、合格率も低く海外からの生徒にとってはとてつもなく高い学費がかかることが唯一の欠点です。

Caltech (カリフォルニア工科大学)

理系の分野にこれでもかというほど特化している大学です。工学はもちろん、理学の分野では何人ものノーベル賞受賞者を輩出しています。この大学にはNASAとの共同研究所としてJPL(Jet Propulsion Lab)があり、宇宙開発関係の研究が多くなされています。学校の大きさはとても小さく、少数精鋭のイメージが強いです。カリフォルニアに位置するためスタンフォード大学と同じく暖かい気候です。

 

州立大学

Georgia Tech(ジョージア工科大学)

理学も強いですが、特に工学では世界屈指の強さを誇っています。理系のみならずスポーツも全米のトップクラスで戦ってるチームが多いです。規模は私立の大学より少し大きくなりますが、中規模の大学です。特徴としては、Maker spaceと呼ばれている工作室のようなものの規模が全米一ということです。なので、生徒は思い思いのものを作ったりします。場所はアトランタにあり、暖かい気候です。学費も私立に比べるダントツで安いです。

UC Berkley(カリフォルニア大学 バークレー校)

カリフォルニア大学群の中で最強の学校です。工学や理学はもちろん、社会学や経営学も強い総合大学です。規模でいうと大規模の大学で、キャンパスも広大です。気候も暖かく、シリコンバレーも近いです。州立の中では少し学費は高いですが、シリコンバレーで働きたい人は注目したい大学です。

University of Michigan(ミシガン大学)

ミシガン大学は総合大学で、工学や心理学が有名な大学です。大規模な総合大学でスポーツも強いです。広大なキャンパスですが、ミシガンにあるということもあり、冬は極寒だそうです。州立の中では少し高めの学費ですが、私立よりは安いです。

 

これらの多くは合格率も低いですが、行く価値もある大学だと思います。これらの大学には世界中から優秀な人材が集まるため、刺激的な出会いや日々を送ることができるともいます。

 

ではこれで。

 

2018振り返り、そして2019

2018年は自分にとって変化が多く苦しみ抜いた年でした。

1月は海外大学の受験に追われ、二月から7月まで人生で初めて社会に飛び込み仲間とともに起業を試みました。8月からは初めての海外生活を送り、初めての海外大学での授業も始まりました。周りはもちろん全員初対面の人で緊張と刺激が入り交じった日々が続きました。地獄の様な授業スケジュールを送り、なんとか一学期を乗り越えた大学で初めての学期でした。

海外大学の出願は日本のao入試に近いためテスト勉強よりも自己分析やエッセイなどの中心が主で、ほかの受験生とは違うタイプのストレスでした。10校以上に出願をしたため、必要な書類の量も多くとにかくパソコンと向き合う日々が続きました。

出願手続き終了後は高校の同級生と起業を目指しました。これを始めた動機が大きく分けて二つあります。一つは学びです。イーロンマスクの影響もあって起業にあこがれていました。そして、世界を大きく変える一つの方法として起業というものがあることを知り、自分もぜひ挑戦したいと思っていました。同時に、知恵だけの人間ではなく実際に手を動かして学びたかったことがありました。二つ目の理由は不満です。自分の中でこの世の中に対する不満がいくつもありました。これをただ批判するのは簡単ですが、実際に変えてみないことにはただの口だけ人間になってしまいます。

しかし、あくまで僕らは学生で右も左もわからない状態でした。すべて一からネットや本の情報を参考に毎日勉強して手を動かし手を繰り返しました。しかし、最初にチームで作ったスケジュール通りに全くいかず、遅延に遅延を繰り返しました。最終的にアイディアを変えようという意見が出るほどに失敗が積み重なりました。同時に、仲間も大学の準備やバイトなどでコミットメントが低くなり、チームが機能しなくなりました。

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この失敗の原因は大きく分けて2つあると考えています。

一つ目はテンポの欠落です。作業やミーティングにテンポがうまれず、一つのタスクにつっかかったりぐだぐだしたミーティングが生まれがちでした。この反省としては解けない問題に時間をかけるのではなく解ける問題から取り掛かり、テンポを生み出す必要がありました。

二つ目の理由は不透明性でした。メンバーの多くが8月に海外に留学したしまうこともあり、将来的にこのプロジェクトをどうするかが不透明すぎました。これにより、予定が狂ったときの対応が難しくなり、モチベーションや熱量の欠落に陥ってしまいました。これらの反省を踏まえ自らの力不足を大きく実感し、それ以降自分はまだまだ成長できるししなくてはならないのだと実感しました。結果としてこのプロジェクトはプログラムは完成したものビジネスに持っていくことができる実質チームは解散になりました。

ビジネスを勉強するという意味合いを込めてその後fincという会社で約一か月インターンをさせてもらうことも今年の一つ大きな出来事でした。

そして、8月を迎えます。僕の中で多くの出来事があったため、ここまでで体感としては一年乗り切った感覚でした。しかし、ここからさらに多くの刺激がありました。大学入学です。幸運にも海外大学に合格をもらえたため、8月13日に渡米しました。場所はジョージア州のアトランタです。人生で初めての海外移住ということもあり、毎日新しいものだらけでした。人や場所だけでなく、文化も大きく異なり毎日あたふたしてました笑。そこからは、恐ろしいまでのスピードで一学期が進み、毎日勉強に追われる日々が続きました。幸いにも良い友達に囲まれ、今では寮がとても居心地のいい場所になりました。

                      大学のキャンパス

最後に今年の漢字と来年の抱負を伝えたいと思います。僕にとって今年の漢字は「悩」です。これまで人生でここまで悩んだ年はありませんでした。これは起業だけでなく、自分の人生についても目標を見失い悩む日々がダントツで多かったです。この悩みは今でも続いていますが、去年よりは少し見えてきた気がします。

そして来年の抱負はまず自分ができることをひたすらにやっていくことです。2018年は自分の中でかなり背伸びをした年でした。2019年は目の前にあることを死ぬ気で一生懸命やることを目標にします。何も背伸びをしないというわけではなく、まず目の前のことに集中すること。そして自分の軸や人生を考え見つめなおすことです。最後に、2019年の目指すべき一つのキーワードは雑草魂です。はいつくばってプライドを捨て、ミスを恐れず捨て身で立ち向かうメンタリティーを育んでいきたいです。

2018年読んだ本ランキング

2018年も終わり2019年が始まりました。

今回は今年読んだ本の中でランキング形式で面白かった、または成長につながった本を紹介します。

ちなみに自分は18歳なのでその視点からの査定となります。

では早速ランキングに入りましょう!

5位 お金2.0 佐藤航陽

今年、世間的にもヒットした一冊です。
今後お金はどのように変化していくかを書いた一冊です。
ブロックチェーン技術などの登場によって今後の経済システムはより価値主義に移行することなどは非常に印象的でした。そして内面的な価値などが大切になっていくといっています。
前半で行われた人類学的な分析による経済システムも興味深く、今後ビジネス関連にいこうと思っている人は読むべき一冊です。

4位 史上最強の哲学入門 東洋の哲人達 飲茶


ベストセラーにはなっていない本なので聞いたことがないかもしれませんが非常に面白い本です。

普段、哲学と聞くとソクラテスやニーチェなどの西洋哲学を示す場合が多いです。しかし、この本ではあまりなじみのない東洋哲学をとてもわかりやすく説明し、体系的に学べる本です。最初はインド哲学から始まり中国哲学、日本哲学と時代を経て変わっていきます。落合陽一さんが言うように今後東洋的な考え方は重要になってきます。特に自分とは何かという内面的な思想に関しては東洋哲学の方が深い考えを持っていたりもします。是非一度読んでみてください。

3位 ゼロ 何もない自分に小さなイチを足していく 堀江貴文


2013年に発売された本ですが今年初めて読みました。

堀江貴文の子供時代から大人になる前の人生を描いた一冊です。

共感するところ多い一方で彼の頑張りやメンタリティーに心を打たれる自己啓発本です。

特に今どん底まで落ち込んでいたり大切ななにかを失ったりした落ち込んでいる人に読んでほしいです。

やる気や元気が出るだけでなく自分に自信がわいてくる一冊だと思います。

2位 サピエンス全史・ホモデウス(上下) ユヴァル・ノア・ハラリ 


サピエンス全史は去年大ヒットした本です!

著者でもあるユヴァル・ノア・ハラリは世界的にも有名な歴史学者で世界屈指の思想家です。

サピエンス全史では生物学、考古学、歴史学、物理学、社会学、経済学、心理学などなどあらゆる学問をつかって人間の歴史をひもといて、なぜ今の人間または社会がこうなっているのかを説明しています。ホモデウスではこの分析をもとに、今後の社会がどのように変化していくのかを技術発展等を絡め、分析しているものです。非常に内容が濃く、理解してしっかり自分のものにしようと読んでいたので読破に時間がかかりました。しかし、これまで読んだどの本よりも知見が多く、教養の塊の様な本でした。読む場合はしっかりと読むことをおすすめします。そのコストの200倍、300倍の価値は間違いなくある本です。特に、進む道を決める経営者などにはおすすめの一冊です。

1位 志高く 孫正義正伝 井上篤夫


栄えある一位は孫正義さんについての本です。発売は2015年なので新刊ではないのですが僕のバイブルになりうる素晴らしい一冊でした。

現在日本で二番目に資産を持っている方でSOFTBANKホールディングスの創業者であり、代表取締役会長兼社長である。

2018年は日本よりも海外事業に力をいれTMobileの買収などを試みました。ソフトバンクビジョンファンドも創立し10兆円のファンドをあつめました。これだけで一人の優秀な経営者が一生かけてやった業績のようですがこれは孫正義が2018年前半期でやったことです笑。恐ろしい人物です。しかしこれは彼に才能があったとかそういう次元の話ではない気がしました。彼はとにかく何をするにも覚悟があります。絶対にぶれない「孫正義」がいてだからこそ熱意も100万人、1000万人分以上のものを持っています。何をやるときも死ぬ気に近く一度しかない人生を精一杯生きてやろうというのが強く伝わり、彼の覚悟に本を読んでいて泣いてしまいました。自分の今の現状を変えたい人、悩みを持っている人、誰が読んでも得られるものがあり自分の人生についてもっと熱くなっても良いのかなと考えさせられる最高の一冊です。ちなみに僕はもともと孫さんが大好きというわけではなかったので色眼鏡はかかっていませんでした。読んだ後に自分の人生生命燃やして魂ぶち込めてるのかと自問自答をしてしまうほどです。

その他今年読んだ本リスト

ー成長マインドセット 吉田行宏

ーこれから世界を作る仲間たちへ 落合陽一

ーWE ARE LONELY BUT NOT ALONE 佐渡島庸平

ー嫌われる勇気 古賀史健 と岸見一郎

ー史上最強の哲学入門 飲茶

ー教養としてのテクノロジー 伊藤穰一

ー君たちはどう生きるか 吉野源三郎

ー働き方 完全無双 ひろゆき

ー多動力 堀江貴文

ー日本再興戦略 落合陽一

ー暇と退屈の倫理学 人間らしい生活とは何か? 國分功一郎

ー人生の勝算 前田裕二

ーSTART WITH WHY Simon Sinek

ーYou’re surely joking mr feynman Richard P. Feynman

ーSuper Intelligence Nick Bostrom

ーHomo Deus: A Brief History of Tomorrow

今年は人生で一番本を読んだ年でしたが、来年もさらに読書に励みたいと思います!

海外大学に入学して3ヶ月

入学して3カ月がたちある程度大学にも慣れてきたと思いきや授業のレベルがグーンと難しくなりました。最初の2週間が余裕だったので週末何もせず遊んでいたら、宿題が全く追いつかなくなりましたw

3週目、4週目と続くにつれどんどん難しくなり、早速の夜中遅くまで宿題に追われる日々が出てきました。僕だけでなく周りの生徒も同じように夜遅くまで勉強していて、図書館は夜のどんな時間に行っても生徒が勉強しています。

                                                                                     夜中三時まで勉強する生徒

授業内容も徐々に複雑になってきており追い込む日も多くなってきました。そして、とにかく宿題が多い!4日前に宿題が出されることがあるがとても四日で終わる量ではない場合が普通です。必然と平日は一日中勉強漬けで休日もどちらか一日は勉強漬けです。まだまだ書きたいことがありますが今回はここまで。

航空宇宙工学を海外大学で

初めまして、ジョージア工科大学学部1年のたっつーです。

中高と日本の学校に通っていたこともあって僕にとって大きな変革の時期です。学校が始まって1週間が経ちました。何もかもが新鮮で適応するので精一杯だった感じです。周りに日本人はほぼおらず、世界中の様々なところから様々な夢を持った人が集まっています。工科大学だけあり理系の割合は非常に高いですが文系の脳も持ち合わせた人が多い様に感じます。まれに金儲けを目当てに学んでる人もいますが、多くの人が夢を持っていたり救いたい人や国のために勉強してます。

Georgia techのシンボル

僕の専攻は航空宇宙工学です。ジョージア工科大学では様々な分野に飛び込んでみて自分のやりたいことを見つける方式なので一年時から専攻をいったん決めます。僕の場合は一学期は基礎学が多いのでまだ専門には入っていません。

人種の多様性は米国の中でもかなりある方に感じます。一般的に高い教育水準を持つ学校は白人やアジア人が多いのですが、アトランタに位置するため黒人やヒスパニックの人も多くいます。バックグラウンドも多様です。高額な学費がかかる私立と違い州立なので、貧しいところで育った人も裕福な人もいます。学力もとてつもなく優秀な人もいればこれから学力を伸ばそうとしている人もいます。(総じて学力はやはり高いですが。。。)

アメリカでは医者、弁護士、そしてエンジニアといわれるほどエンジニアは職業として尊重されています。よって、大学でも工学を専攻する生徒は高校時代クラスでもトップクラスの成績を収めている生徒が多く、特に航空宇宙工学は工学系の中でも花形として君臨しています。同時に学問の難易度も半端ではありません。ジョージア工科大学で特に難しいと言われている専攻が生体医療工学、コンピューター工学、そして航空宇宙工学と言われるほどです。これはジョージア工科大学に限らず多くの大学でも同じです。理由としてとにかくまず量が多いです。航空宇宙工学では機械工学、材料工学、電気工学、コンピューター工学などを総合して学びます。結果として取る授業の量がとても多く、学校の中でも生体医療工学と並んで一番多いです。もう一つの理由は物理や数学、化学の知識を深くまで要求されます。特に物理と数学の求められるレベルは非常に高く、途中で専攻を変える人も多くいます。

アメリカで航空宇宙工学を学ぶ上でアドバンテージは多くあります。アメリカは航空宇宙の分野でトップを走っており、研究のレベルもトップクラスで研究室の予算もけた違いです。同時に学部生も一年次から研究することができ、僕も現在火星でのエネルギー開発について研究しています。しかし、同時にデメリットも多くあります。それは国籍の問題です。僕は完全なる日本人なので、アメリカでの永住権も国籍ももっていません。結果として研究室やインターンでの候補は大きく絞られます。特に宇宙関係だと規制が厳しく、研究や働くことができない場合が多々あります。なので、自分より優秀ではないアメリカ人が研究スポットをもっていくこともあります。

 

 

これらを踏まえたうえで自分は航空宇宙工学に残っています。理由としてはやはり自分の夢を追いたい、そして宇宙をつかってわくわくする日常を作りたいからです。今後もやめたいと思うことが多々あると思いますが。。。

伝えたいことはまだたくさんありますが次回にします。。。

日本の高校から海外大学へ(課外活動編)

日本の大学から海外の大学を目指すのは簡単ではありません。しかし、全くもって不可能でもありません。今回は前回のテスト編に続き課外活動について話します。

日本の大学を一般入試で受ける場合絶対に必要ないのが課外活動です。ですが、アメリカの大学はその人の学習能力だけでなく人間性や主体性なども重視します。課外活動はそれをよく反映している場合が多く、他にも特殊な技能なども課外活動として評価されます。これは人によって十人十色なので僕からこれをおすすめしますとは言いがたいですが僕がやったことを紹介しておきます。

ーボツワナでの課外活動

project abroadを通してボツワナというアフリカの国に環境ボランティアとして2週間行きました。

ispace.incでのインターン

ispace.incという宇宙ベンチャー企業でインターンをさしてもらい、HAKUTOプロジェクトを手伝いました。

ーサッカー部、コーディング部、体育委員会

これらは学校内での課外活動ですが部活や委員会も一つの立派な課外活動です。コーディング部では大会で優勝しました。

ISSJに参加

ISSJというサマープログラムに夏休みを使って参加しました。

などなどこれ以外に多くの事に参加したり立ち上げたりしました。

これらは大学進学のためと言うよりかは自分の人間的な成長の部分に強く影響を与えたのでいまでの参加した良かったと強く感じます。

大学に出すときにはリストにして出します。他にも大学によってエッセイを書かないといけないのでその材料としても有効です。

しかし、やはり大学進学よりも自分がわくわくして成長できそうな課外活動をすることをおすすめします。時間は有限なので自分が納得のいくような判断をしましょう。

日本の高校から海外大学へ(テスト編)

私は日本の高校からアメリカの大学への進学が決まりました。高校は日本の進学校でした。今回は実際に海外大学に進学するために必要なことは感じたことを話したいと思います。参考までに学部は航空宇宙工学ですが起業や人文学にも興味がありマイナーとして取ろうと思っています。

まず、決定的な違いは入試体系です。アメリカの大学ではAO入試と推薦入試と一般入試がごちゃ混ぜで行われます。つまり、特殊な技能がある人も高校の成績や学校生活が優れていた人もテストで点が取れる人も同じ枠を争い、競います。そして、受験生はこれらすべての要素を大学に提出します。例えば、特殊な技能を証明するために大会に出たり、高校の評定と先生からの推薦書を提出したり、課外活動のレポートを提出したりもしますし、テストの結果ももちろん送ります。これらは、大学によっても千差万別なのでしっかり各自で各大学のホームページからチェックしてください。このように様々な多角的な要素から判断されるため、これをしたらあそこの大学に受かるなどのことは全くありません。同じようにこれをしなかったら落ちるというものもありません。なので、日本の大学準備とは、全く違う大学準備をします。

おそらく皆さんが一番気になるのがテストでしょう。アメリカの大学のテストは大きく分けて4つあります。それは、SAT/ACTとSAT SubjectとAPとTOEFLE/IELTSです。ではひとつずつ説明していきます。

・SAT/ACT

「sat act」の画像検索結果

SATとACTは日本のセンター試験に少し近いですが、レベルはさほど高くありません。このテストでは、基本的な学習能力を測られます。州立、私立関係なくほとんどの大学はどちらか(SATまたはACT)のテストの提出を求めます。SATとACTはどちらも基本的学習能力を測るためであり、どちらを受けても大丈夫です。大きな違いはSATは科目が3つであるのに対し、ACTは科目が4つあることです。SATはリーディング、ライティングと数学なのに対してACTはリーディング、ライティング、数学、そして理科があります。しかし、理科といっても専門的な知識を問うものではなく簡単な論文を理解できるかという問題などで英語の試験に近いです。僕はSATを受けましたが、最近は特に理系はACTを受ける人の方が多くなっているみたいです。一度、オンライン上に載っている両方のテストに目を通してみて決めてみるといいかもしれません。日本のテストと大きく異なる点は基本的に何回受けても大丈夫ということです。日本では一年に5回程度会場が開かれるので、席がとれれば基本的に何回でも受けられますし高校一年時から受けても大丈夫です。ですが、3回以上受けると大学側から少し懐疑的に見られますので三回以内に抑えることをおすすめします。テストを受けるとわかると思いますが何回受けても、勉強しなければさほど点数は変わりません….

・SAT Subject

SAT SubjectはSATと同じ会社が作っているだけで、内容は大きく異なるものです。基本的には専門的知識を試すものです。自分で科目も決められるため、自分が得意な科目を好きな数のの科目を好きな回数チャレンジできます。ですが、SATと同じで受けすぎると大学から怪しまれます。科目はこちらにのっています。https://collegereadiness.collegeboard.org/sat-subject-tests/subjects

レベルはあまり高くないため全く勉強したことのない科目でもある程度の点数はとれるかもしれません。ほとんどの大学はあれば送ってくださいというスタンスをとっています。ですが難関校であれば求められることもあるので受けておくことをおすすめします。特に理系に進む場合、理系の科目の点数を求められることが多いです

・AP

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APはAdvance Placement の略称で世界的にも広く認められているテストです。APは欧米の大学一年生レベルの教材をもとに作られているテストであり、1から5までの5段階で評価が出ます。一般的には3以上をとれれば大学単位を先行してとれます。難関校に進学する場合は4または5がないと単位をくれない場合があります。ここで、注意しなくてはならないのがこれは認可されている授業を受けたらの話です。つまり、5をとってもAPの運営から認可されいる授業を受けていないといけません。大学がAPにどれだけおもきをおいているかは定かではありませんが、基本的に大学に出願する書類の中に書く枠があります。ですが、受けてなくても難関校に合格することはよくありますが、受けられる環境があるのなら、受けることをおすすめします。僕の場合は、認可された授業がありませんでしたがAP Chemistryを自分で勉強をして5をとりました。内容はとても深く難しいですが科目によっても難易度はまちまちです。一般的にいわれているのがBiologyやPhysicsC,Chmistryなどは最難関と呼ばれています。一方でPsychologyやEconomicsは比較的簡単と呼ばれています。ですが、大学一年目の教材なのでとても難しいですし時間もかかります。試験を受けるのにも学校を通しての申し込みが必要なので大変ですし受けられない人もいるかもしれません。ですが、受けられなかったからといって合格できないわけではありません。受けられる科目は下記のリンクに書いてあります。

https://apstudent.collegeboard.org/apcourse

・TOEFL/IELTS

「toefl」の画像検索結果

最後に英語力のテストです。基本的に英語が第一言語でない限り提出が求められます。日本ではTOEICや英検などが有名ですが海外に行く場合は、TOEFLまたはIELTSは必須です。これらのテストはリーディング、ライティング、リスニングの他にスピーキングもあります。僕はTOEFLを受けたので、TOEFLで言うと80以上あれば大体の大学は大丈夫です。難関大学になるとは最低100は欲しいという感じでしょう。これらのテストは大学側が求められる点数を発表しているので調べてみることをおすすめします。何回でも受けられますが、一回の受験料がとても高いので準備ができてから受ける方がよいでしょう。

これらはあくまで出願書類の一部でしかありません。それ以外に多くの自分を見していかなければなりません。ですが、点数は点数として見られますし、多くの場合はハードルのようなもので超えればそれ以上はおんなじという考え方をしている大学が多そうです。参考までにPrepScholarなどを見てみると自分の目指す大学の合格者平均が出ていたりしますので見てみるとよいかもしれません。そこで、超えてなくても、大丈夫。他の要素で挽回できます!